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DWA

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ガンパレードマーチのストーリー

1945年

1939年から勃発した第二次世界大戦は、意外な形で結末を迎えることになった。
月と地球の間、24万kmの距離に突如出現した黒い月。それに続く、幻獣と呼ばれる人類の天敵の出現である。

 幻獣。それは要するに、殺戮兵器である。
ヨーロッパ大陸で、あるいは太平洋を挟んで敵対し、戦っていた各国の軍隊と政府は、海から次々上陸しては、人々殺すこの殺戮者に対し、一時戦争を棚上げにして対処しなければならなかった。

 人類同士の戦争は、そこで終わってしまったのである。
あるいはそれは画期的なことかもしれないが、民衆にとっては敵が話をきいてくれなさそうな分だけ悲劇かもしれなかった。


それから、50年。
 人類と幻獣の戦いは今もって続いている。

1998年
もはや恒常化した幻獣との戦いにおいて一つの事件がおきる。記録的な惨敗である。九州南部の八代平原で行われた、この会戦において投入された自衛軍の兵は、陸軍自衛隊の全軍に当たる48万、一方の敵の幻獣の数1400万ー
人類は生物兵器、核を使い同地の約8割を焦土にして戦術的勝利をものしたが
同時に30万以上の将兵を失うことになった、人はこの穴を埋めるためあがき続ける事になる。


1999年
国会のおいて二の法案が可決された。一つは熊本を中心とした、防衛ラインの設置である。本州への幻獣上陸の絶対阻止を計る政府は、時間稼ぎのために九州中央に位置する熊本を中心として戦力の増強を行う。こうして単なる都道府県のうちの一つの熊本は、本州防衛その最後の砦となった。もう一つの法案は少年兵の強制召集である。14歳から17歳までの徴兵規定年齢に達してない子供達が学籍のまま集められた。その数10万人ーこれを即席の兵士として熊本要塞に投入し本土防衛のための「大人の兵士」が編成されるまでの時間を稼ぐ。これらの少年兵のほとんどが、1999年中に死亡するー政府はそう考えていた。物言わぬ幻獣との戦争に飲み込まれる子供達、これはそんな子供達の物語である


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